N商会 研修施設

愛知県名古屋市に隣接する「みよし市」に新築された施設の内部に計画されました。
施主は、還暦を節目に自らを見つめ直し、日本の伝統文化と向き合う時間を求められ、縁あって遠州流茶道と出会われます。企業の福利厚生/文化教養の向上も見据えての計画。
遠州茶道宗家十三世 小堀宗実家元の監修/指導をいただき、材料の一つひとつを吟味。良質の材を求めて吉野、北山へも自ら足を運ばれました。琵琶棚の松材に至っては、不思議な縁を感じるめぐり合わせで、納まる処へ納まる物があると感じる出会いでした。今後、中京圏の茶道、ひいては、伝統文化継承、伝承の中核になる施設として長く活用いただけることを祈っています。
施主企業担当の皆様、設備関係の方々に助けていただき、素晴しい仕事にたずさわる事が出来ました。感謝申し上げます。関係者のひたむきな思いが、人や材料の出会いに繋がったことを感じる仕事でした。