M邸茶室

施主は、学校茶道や公共のお茶会などにも釜をかける等、茶道の発展に尽力されている裏千家の教授である。
自宅に茶庭付きの茶席を所持しているが、利便性を考え、都内主要駅に隣接するマンションに引越し、
そこで、出炉、大炉、八畳使いの稽古をしたいとのご希望であった。

工事を始めると、図面にはない所にコンクリートの梁が出てくるなど、不測の事態も続いたが、お茶室の真行草を常に意識しながら、意匠的に遊びを加えて問題を解決して行った。
この行為が楽しく、また、若い人たちが多く集まるに場に相応しい、エネルギッシュな若さ溢れる茶室に完成した。


M邸茶室

M邸茶室

M邸茶室

M邸茶室