氷川神社

蓮沼氷川神社は、大宮氷川神社より分霊され、慶応年間に創建。享保年間に隣の南蔵院とともに現在の地へ移転、明治7年「村社」として列格されました。現在の社殿は昭和8年に建築され、昭和23年に繋ぎ廊下と共に本殿の増築がされ、長年の風雪に耐え鎮守の役割を果たして来ました。過去にも細部の修繕をされていますが、ここに至って、基礎(大谷石)/土台/柱の腐食。それらに伴う傾斜、ゆがみで、瓦が大きくずれ、一部落下。雨水の浸入が長期に渡り続いていました。
基礎をコンクリート耐圧板と布基礎に、土台は全て取り替え、柱根継ぎを実施するため社殿を浮かすことになります。慎重に揚げ方を行い床下での作業は、困難を極めました。長年の雨漏れは屋根以下各部の腐食、白蟻の喰害を伴い、修繕作業は広範囲に及びます。度重なる工事範囲の変更も、講元、役員、信徒の方々、各職の協力により無事完了。
創建当時の面影を取り戻す事が出来ました。