学校法人愛国学園 洗心亭

本茶室は、「茶道宗徧流」の名席として伝えられ、愛国学園の創始者、織田小三郎氏の旧宅より移築された建築である。しかし、長年の風雨によって、痛みが激しく、屋根から漏った雨は藁床の畳まで浸食していた。
今回の改修では、複雑な屋根から来る雨漏りの対策を第一として工事を進めた。内部では、長年積もった塵を落とし、造作や建具をあらい、壁はすべて塗り替えた。
工事が終わると、今まで茶室が経てきた部分と、新たに取り替え、清められた部分が合わさり、清々しく、また洗心亭の名に相応しい姿を再び披露した。